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あんなぷるな道中膝栗毛

40. 時代を旅する <目次に戻る

 空港でいきなり騙された所から始まったこの旅も、もうすぐ
帰国となる。
短い滞在ではあったが、いろいろとあった様にも思う。
中でも歩く旅ヒマラヤトレッキングが出来た事が、山好きの
私にとって、一番の贅沢であった。

 一里塚(チョータラ)で足を休め、峠の茶屋(バッティ)で
お茶と団子、一日の終わりは旅籠(ゲストハウス)に着いて
一安心。
街道には、鶏を何十羽も担いだ行商、身体中ヤカンや鍋を担いだ
物売りと、日本も百年か二百年前は、殆ど変らなかったと思う。

 それを素晴らしい景色を見乍ら出来るヒマラヤトレッキングは
最高の贅沢と言えるかも知れない。
そしてそこに生活する人を見乍ら、又世話になり乍ら旅すると
言う行為は、“時代を旅する”事でもあると思う。
我々も又急ぐ旅をする方でもないが、彼等も又何も慌てない
優雅な生活を送っている。

 日本では、仙台−東京間を新幹線で通勤している人もいるので
 ある。何が優雅かを、考えさせてくれる旅でもあった。

 そんな人々と家族の付き合いが出来たり、絵を書かせて貰ったり
 と、短い間であったが私にとって意味のある楽しい旅であった。

カトマンズの朝_タメル

 旅の醍醐味を端的に言えば、やはり“出会い”と言う事に
なると思う。
ヒマラヤの峰々との出会い、街道との出会い、そこに生きる人々
との出会い、匂いや色、霧や風そんな全てのモノとの出会いが、
旅なのだ。

 その中には、楽しかった事、ドキドキした事、つらかった事、
嫌な気分にさせられた事等々、色々な事を含めて良き経験を
させて貰った事に感謝する次第である。
そんな事を胸に思い乍ら帰国の途についたのである。

 帰路の途中、再び給油の為上海空港へ立ち寄った。
あの工事現場は大分出来上っていた。
ネパールの旅を終えた後に見た工事現場は、随分と進んだ世界に
見えたのであった。

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